【金属プレス工場】の税務調査ポイントとその対応策
工場経営コンサルティング
2020年4月6日
プレス加工から発生するスクラップは量的に多く、かつ良質のものが多い。
私も工場勤務時にはプレスのスクラップの台貫(だいかん)に何度も立ち会いました。
そして、税理士になってからは、顧問先の税務調査の現場に立ち会うことも多々あります。
特にプレス工場については、製造現場も経験しているためプレス工場の税務調査対策に
役に立つ情報を伝えられると考えてこの記事を書いています。
ここに実際の税務調査に立ち会う場合の「納税者側の」注意点を書いていきます。
目次
金属プレス工場の特徴
部品メーカーであり、下請け体質
プレス加工業だけの話ではなく、金属加工業の多くは、部品メーカーです。
※部品メーカーの反対の概念が完成品メーカー
完成品メーカーではないからこそ、下請け企業がほとんどを占め、部品を納入する先、元請け企業に対して言いなりにならざるを得ない。
金属プレス工場特有の税務処理
自社では一切手を加えずに、外注先が製品のすべてを製造。外注先が自ら直接納品し、当社の口座だけを利用させる場合がある。
この場合は、製品仕入れ勘定を使う。
金属プレス工場の税務調査対策とは?
経理操作による利益操作
現金の着服
架空人件費
架空仕入れ
スクラップ売上
金属プレス工場の税務調査のポイントが分かるチェックリスト
売上について
税務調査では、まず売上関係が一番重点的に、時間をかけて確認される。
まずは売上関係で確認されるポイントについて、その詳細を述べたい。
製品単価の見積りをするにあたって、その基礎データがどうなっているか?
見積りに金型費が入っていなければ、どのようにして経費を回収しているのか?
たな卸実施日の納品状況
売上基準とその継続性
スクラップ売却価額は相場を反映しているか?
スクラップの売却に誰が立ち会うのか?
仕入れについて
経費について
営業費について
資産・負債について
その他
申告要件に問題はないか?